「税理士いらず」には、他社会計ソフトをご利用中のお客様が、その会計ソフトに入力済みの仕訳データを
「税理士いらず」にインポートして、その仕訳データを再利用して法人税申告書一式を作成できるように、
仕訳インポート機能が備えられています。
ただし、「税理士いらず」は、どの他社ソフトとも連携はしていませんので、他社ソフトからエクスポート
した仕訳ファイルは、「税理士いらず」にインポートできるフォーマットに、予め、編集されていなくては
なりません。
また、エクセルファイルやテキストファイルに、現金出納帳などを記帳している場合にも、若干の
フォーマット修正をするだけで、「税理士いらず」に仕訳データとしてインポートすることができます。
「税理士いらず」の仕訳インポート機能をご利用になるには、以下の点にご留意いただく必要があります。
■ ご利用中の会計ソフトに、CSV形式の仕訳データをエクスポートする機能が必要です。
■ エクスポートされたCSV形式の仕訳データファイルには、借方/貸方勘定科目名が文字列
として格納されている必要があります。
(科目コードの場合には、インポート前の編集が煩雑になります)
■ 特定の会計ソフトのエクスポート形式には対応していませんので、インポート前にエクセルなどを
ご利用になって、「税理士いらず」が読み込める形式に編集していただく必要があります。
■ 仕訳データインポート後は、決算調整処理を行い、「税理士いらず」を使って確定決算書を
再作成していただく必要があります。「税理士いらず」は、決算調整処理の過程で仕訳情報
を参照して申告書記載項目を把握するので、棚卸仕訳、減価償却仕訳、納税充当金計上仕訳、
税金の納付仕訳などの決算仕訳は、すべて「税理士いらず」に作成させる必要があります。
1.「伝票入力」メニューの「仕訳インポート」を選択します。
2.「ファイルを開く」ダイアログが表示されます。
ファイルの種類として、
CSV形式ファイルもしくは、
キーデータファイルを選択します。
(弥生会計の仕訳データファイルを直接インポートする場合は、
弥生インポート形式を選択します)
CSV形式ファイルとは、
日付、
科目、
金額などが
カンマ(半角のカンマ)で区切られて、
1行が1仕訳
となっている形式のファイルです。
通常、市販の会計ソフトからエクスポートした仕訳データファイルは、CSV形式ファイルになって
いますが、その並び順(フォーマット)については、インポート前に編集しておく必要があります。
CSV形式ファイルは、ファイルの拡張子が、
csv でなくてはなりません。
キーデータファイルとは、借方/貸方科目名の代わりに、「税理士いらず」の
[キー項目]メニューで
登録されているキー項目名を指定しているファイルで、項目間が
タブ文字で区切られているファイルです。
キーデータファイルは、ファイルの拡張子が、
txt でなくてはなりません。
「開く」ボタンをクリックすると、指定されたインポートファイルが読み込まれます。
3.下図のような「仕訳インポート」ウィンドウが表示されますので、確認して、画面右上の
インポート
ボタンをクリックすると、インポートした仕訳が「税理士いらず」の内部に取り込まれ、元帳などで
確認できます。
読み込まれたインポートファイルの中に、日付形式のフォーマットエラーがあったり、日付形式が正しい
場合でも、
[設定->会社基本情報]で登録されている
会計期間外の仕訳データがある場合には、
下図のような警告ダイアログが表示され、仕訳インポートは失敗します。
この場合は、インポートファイルの日付部分のフォーマットをもう1度確認してから、再度、インポートしてください。
インポートファイルの中に、日付形式以外のフォーマットエラーがあったり、勘定科目名が
「税理士いらず」がサポートしていない科目名の場合には、下図のように、
非サポートデータとして
認識されます。
この
非サポートデータは、下図のように、赤字となって表示されますので、
赤字部分をマウスクリック
すると、「税理士いらず」に登録されている勘定科目名一覧が表示され、変更できるようになっています。
一般的に、勘定科目名は、どの会計ソフトでもほとんど同じですが、まったく同じではありません。
たとえば、
旅費交通費と
交通費、
接待交際費と
交際費などのように、
若干、名称が異なる場合があります。
このような場合に、「税理士いらず」に仕訳インポートするには、以下の3通りの方法があります。
@ 一旦、勘定科目名が異なったまま、インポートします。
(科目名以外の形式は合わせておく必要があります)
赤字で表示されている勘定科目名をマウスクリックして、「税理士いらず」に登録済みの
勘定科目に変更します。
変更する科目を選択すると、同一の科目をすべて変更するかという
確認ダイアログ
が表示されるので、
「はい」を選択して、科目名を一括変換します。
A インポートする前に、
[勘定科目]メニューで、インポートファイルに含まれている勘定科目を
追加しておきます。
B インポートする前に、インポートファイルを編集して、「税理士いらず」に登録されている
勘定科目名に変更しておきます。
「税理士いらず」がインポートできる仕訳データの形式は、以下の2通りになります。
◆ CSV形式ファイル
日付 |
借方科目 |
借方金額 |
借方税区分 |
貸方科目 |
貸方金額 |
貸方税区分 |
摘要1 |
摘要2 |
yyyy/mm/dd
または
Hyy/mm/dd |
借方科目名 |
借方金額
(最大10桁) |
課税 非課税 不課税 |
貸方科目名 |
貸方金額
(最大10桁) |
課税 非課税 不課税 |
文字列 |
文字列 |
■ 1行が1仕訳データになり、項目間は
半角カンマで区切られてなくてはなりません。
■ 先頭文字が #(半角)の行、または、空行はコメント行として無視されます。
■
税区分と
摘要は省略できますが、省略した場合でも、
区切り文字のカンマは必要です。
■
税区分を省略した場合には、
勘定科目で設定されている税区分になります。
■ 勘定科目名などを囲む、ダブルクォーテーション(")は、あってもなくてもかまいませんが、
金額にカンマが入っているときには必要です。
具体例:
"H28/ 9/15","現金","300,000","不課税","売上高","300,000","課税","現金売上","本日売上"
2016/10/30,旅費交通費,1230,,現金,1230,,,
◆ キーデータファイル
日付 |
キー項目 |
金額 |
摘要1 |
摘要2 |
yyyy/mm/dd
または
Hyy/mm/dd |
キー項目名 |
金額
(最大10桁) |
文字列 |
文字列 |
■ 1行が1仕訳データになり、項目間は
ホワイトスペースで区切られてなくてはなりません。
ホワイトスペースとは、
タブ文字または、
半角スペースです。
■ 先頭文字が #(半角)の行、または、空行はコメント行として無視されます。
■
摘要は省略できます。
■
キー項目名は、
キー項目メニューで登録されているキー項目名でなくてはなりません。
■
キー項目メニューで、
既定摘要文字列が登録されているときは、その既定摘要文字列が
第1摘要としてインポートされます。
具体例:
H28/9/15 現金売上 300,000 本日売上
2016/10/14 電車 1,230
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