3−4−2 仕訳インポート
「税理士いらず」には、他社会計ソフトをご利用中のお客様が、その会計ソフトに入力済みの仕訳データを
「税理士いらず」にインポートして、その仕訳データを再利用して法人税申告書一式を作成できるように、
仕訳インポート機能が備えられています。
ただし、「税理士いらず」は、どの他社ソフトとも連携はしていませんので、他社ソフトからエクスポート
した仕訳ファイルは、「税理士いらず」にインポートできるフォーマットに、予め、編集されていなくては
なりません。
また、エクセルファイルやテキストファイルに、現金出納帳などを記帳している場合にも、若干の
フォーマット修正をするだけで、「税理士いらず」に仕訳データとしてインポートすることができます。

「税理士いらず」の仕訳インポート機能をご利用になるには、以下の点にご留意いただく必要があります。
  ■ ご利用中の会計ソフトに、CSV形式の仕訳データをエクスポートする機能が必要です。
  ■ エクスポートされたCSV形式の仕訳データファイルには、借方/貸方勘定科目名が文字列
    として格納されている必要があります。
    (科目コードの場合には、インポート前の編集が煩雑になります)
  ■ 特定の会計ソフトのエクスポート形式には対応していませんので、インポート前にエクセルなどを
    ご利用になって、「税理士いらず」が読み込める形式に編集していただく必要があります。
  ■ 仕訳データインポート後は、決算調整処理を行い、「税理士いらず」を使って確定決算書を
    再作成していただく必要があります。「税理士いらず」は、決算調整処理の過程で仕訳情報
    を参照して申告書記載項目を把握するので、棚卸仕訳、減価償却仕訳、納税充当金計上仕訳、
    税金の納付仕訳などの決算仕訳は、すべて「税理士いらず」に作成させる必要があります。

1.「伝票入力」メニューの「仕訳インポート」を選択します。



2.「ファイルを開く」ダイアログが表示されます。



ファイルの種類として、CSV形式ファイルもしくは、キーデータファイルを選択します。
(弥生会計の仕訳データファイルを直接インポートする場合は、弥生インポート形式を選択します)
CSV形式ファイルとは、日付科目金額などがカンマ(半角のカンマ)で区切られて、1行が1仕訳
となっている形式のファイルです。
通常、市販の会計ソフトからエクスポートした仕訳データファイルは、CSV形式ファイルになって
いますが、その並び順(フォーマット)については、インポート前に編集しておく必要があります。
CSV形式ファイルは、ファイルの拡張子が、csv でなくてはなりません。
キーデータファイルとは、借方/貸方科目名の代わりに、「税理士いらず」の[キー項目]メニューで
登録されているキー項目名を指定しているファイルで、項目間がタブ文字で区切られているファイルです。
キーデータファイルは、ファイルの拡張子が、txt でなくてはなりません。
「開く」ボタンをクリックすると、指定されたインポートファイルが読み込まれます。

3.下図のような「仕訳インポート」ウィンドウが表示されますので、確認して、画面右上のインポート
  ボタンをクリックすると、インポートした仕訳が「税理士いらず」の内部に取り込まれ、元帳などで
  確認できます。



読み込まれたインポートファイルの中に、日付形式のフォーマットエラーがあったり、日付形式が正しい
場合でも、[設定->会社基本情報]で登録されている会計期間外の仕訳データがある場合には、
下図のような警告ダイアログが表示され、仕訳インポートは失敗します。
この場合は、インポートファイルの日付部分のフォーマットをもう1度確認してから、再度、インポートしてください。



インポートファイルの中に、日付形式以外のフォーマットエラーがあったり、勘定科目名が
「税理士いらず」がサポートしていない科目名の場合には、下図のように、非サポートデータとして
認識されます。



この非サポートデータは、下図のように、赤字となって表示されますので、赤字部分をマウスクリック
すると、「税理士いらず」に登録されている勘定科目名一覧が表示され、変更できるようになっています。



一般的に、勘定科目名は、どの会計ソフトでもほとんど同じですが、まったく同じではありません。
たとえば、旅費交通費交通費接待交際費交際費などのように、
若干、名称が異なる場合があります。
このような場合に、「税理士いらず」に仕訳インポートするには、以下の3通りの方法があります。
  @ 一旦、勘定科目名が異なったまま、インポートします。
    (科目名以外の形式は合わせておく必要があります)
    赤字で表示されている勘定科目名をマウスクリックして、「税理士いらず」に登録済みの
    勘定科目に変更します。
    変更する科目を選択すると、同一の科目をすべて変更するかという確認ダイアログ
    が表示されるので、「はい」を選択して、科目名を一括変換します。
  A インポートする前に、[勘定科目]メニューで、インポートファイルに含まれている勘定科目を
    追加しておきます。
  B インポートする前に、インポートファイルを編集して、「税理士いらず」に登録されている
    勘定科目名に変更しておきます。

「税理士いらず」がインポートできる仕訳データの形式は、以下の2通りになります。

◆ CSV形式ファイル
  日付 借方科目 借方金額 借方税区分 貸方科目 貸方金額 貸方税区分 摘要1 摘要2
yyyy/mm/dd
  または
Hyy/mm/dd
借方科目名 借方金額
(最大10桁)
  課税
  非課税
  不課税
貸方科目名 貸方金額
(最大10桁)
  課税
  非課税
  不課税
文字列 文字列

  ■ 1行が1仕訳データになり、項目間は半角カンマで区切られてなくてはなりません。
  ■ 先頭文字が #(半角)の行、または、空行はコメント行として無視されます。
  ■ 税区分摘要は省略できますが、省略した場合でも、区切り文字のカンマは必要です。
  ■ 税区分を省略した場合には、勘定科目で設定されている税区分になります。
  ■ 勘定科目名などを囲む、ダブルクォーテーション(")は、あってもなくてもかまいませんが、
    金額にカンマが入っているときには必要です。
具体例:
  "H28/ 9/15","現金","300,000","不課税","売上高","300,000","課税","現金売上","本日売上"
  2016/10/30,旅費交通費,1230,,現金,1230,,,

◆ キーデータファイル
  日付 キー項目  金額 摘要1 摘要2
yyyy/mm/dd
  または
Hyy/mm/dd
キー項目名  金額
(最大10桁)
文字列 文字列

  ■ 1行が1仕訳データになり、項目間はホワイトスペースで区切られてなくてはなりません。
    ホワイトスペースとは、タブ文字または、半角スペースです。
  ■ 先頭文字が #(半角)の行、または、空行はコメント行として無視されます。
  ■ 摘要は省略できます。
  ■ キー項目名は、キー項目メニューで登録されているキー項目名でなくてはなりません。
  ■ キー項目メニューで、既定摘要文字列が登録されているときは、その既定摘要文字列が
    第1摘要としてインポートされます。
具体例:
  H28/9/15   現金売上  300,000  本日売上
  2016/10/14  電車     1,230

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